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メキシコ

【ROMA】映画館で見るべきか?Netflix発、メキシコを舞台にしたヒューマンドラマ。

投稿日:2019年4月7日 更新日:

あらすじ

政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを背景に、先住民の血を引く若い家政婦とその雇い主一家の日々を描いたドラマ映画。

ROMAの映画館上映

本作を手掛けたのは、インターネット上で動画配信サービスを提供する「Netflix」。

「そもそもネット配信の『映画』は『映画』」と呼べるのか、と議論を巻き起こした映画です。

もちろん、映画館で一切上映しないと映画賞で選考されないためか、ネット配信と並行して映画館でも上映し、結局はアカデミー賞の外国語映画賞をはじめとした数々の映画賞を総ナメした作品。

ちなみに、鑑賞するコストを考慮するとNetflixで鑑賞したほうが安いです。

Netflixの月額料金は一番綺麗な画質のプレミアムプランでも1800円。映画1本分のお値段。

果たして、そんな費用面でのデメリットをくつがえすほど、本作「ROMA」は映画館での鑑賞に値する映画なのでしょうか?

2019年3月になり、日本の映画館で公開する、ということで「映画館」で鑑賞してみました。

感想

まるで自分たちが透明人間になって主人公たちの動きを見ているような、そんな感覚を味わえる不思議な映画でした。

そう思ったのは、本作の特徴ともいえる「カメラワーク」と「音」とのためでしょう。

カメラワークも基本的には「定点」か「水平移動」。まるで、画面越しに主人公たちを「覗き見」している気分になります。

また、本作では、ほとんど(あるいはまったく)音楽は使用されておらず、その代わりに「生活音」にフォーカスがあてられていました。
自動車が走行する音や、主人公たち以外の街行く人の話し声、犬の鳴き声。

まるで、映画館の中に犬がいたり、人が話しているかのような感覚です。
こうした経験をは、自宅では味わえないので、映画館で見てよかったな、と思いました。

メキシコ

舞台はメキシコですが、「マリアッチ」も「タコス」も「闘牛」といったわかりやすいメキシコのアイコンのようなものはほとんど登場しません。

しかしながら、1970年代当時のメキシコの世相はしっかりと作品に反映されています。

例えば、家政婦の彼氏が所属する青年団体も、実在した組織「ロス・アルコネス」。日本語では「鷹団」といいますが、当時の政権が訓練していたとされる武装集団です。

また、当時の強権的な政権に対する抗議・反対運動を起こした学生などが弾圧された「血の木曜日事件」も描かれており、主人公たちはその事件に巻き込まれてしまいます。

まとめ

ストーリーも淡々と進むし、これといった「盛り上がる場面」もないのに、引き込まれる不思議な映画でした。

「話題」となった作品を面白かった、というのはちょっと悔しい気持ちですけど、普通に面白かったです。

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