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【南風】自転車大国・台湾を舞台にしたサイクリング・ロードムービー

投稿日:2019年2月16日 更新日:

あらすじ

雑誌の編集者である藍子は、彼氏をほかの女にとられ、希望する仕事の担当からも外されてすっかり腐っていた。

そんな中、台湾中部にある「日月潭」で開催するサイクリングイベントに参加する日本人サイクリスト・ゴウを取材するため、ひとり台湾へ。

頼りにしていた先輩も妊娠のため付き合ってもらえなかった中、たまたま現地の自転車屋で出会った台湾人少女・トントンに出会う。

モデルを志望するトントンは、日月潭で開催されるファッションイベントに参加したいがために、半ば強引に藍子のガイドを申して出て・・・。

こうして言葉のわからない2人の自転車による珍道中が始まるのだった。途中で、台湾一周をしている台湾人大学生も加わり、3人で日月潭を目指すことになるのだった。

台湾と自転車

舞台となる台湾は、実は世界屈指の自転車大国。

「銀輪の巨人」と呼ばれる世界最大の自転車メーカー「GIANT」は台湾にありますし、自転車を地下鉄に持ち込むことも可能だそうです。

そんな自転車大国・台湾では「環島」が大流行しているそう。

環島」とは台湾を自転車でぐるりと1周すること。なお、台湾は1周り約1,000キロ。1日100キロとして、大体10日間かかる計算でしょうか。

ロケ地

本作「南風」では、台湾北部にある台湾の首都・台北から、台湾の真ん中にある日月潭までの旧所名跡を自転車で巡ります。

その中でも、有名なのは最も有名なのは「九分」でしょうか。ノスタルジックな街並みで有名な「九分」はジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモチーフとなったのでは、とよく噂される場所。とくに夜景が幻想的といわれており、特に夜間は観光客で大勢賑わうそうです。

また、首都・台北から電車で約40分ほどのところにある「淡水」は、「台湾のベニス」と呼ばれるほど有名な観光スポットです。実際訪れたことがありますが、正直、他の有名な観光地を語れるほど印象は残っていませんが、もしかしたら訪れた時間帯が悪かったのかもしれません。著者は昼頃に訪れましたが、淡水は夕日で有名なところのようでしたので。

なお、この「九分」「淡水」は台北旅行した人は訪れたことがあるかもしれませんが、本作では、通常では訪れることの少ない、台湾の中部「台中」もロケ地として扱われています。

その中で有名な場所は、本作の旅の目的地である「日月潭」でしょうか。

台湾最大の湖である日月潭はりには遊歩道が整備されており、レンタサイクル屋もあるため、ぐるりと湖を一周(約40キロ)もできるそうです。

感想

いわゆる「ロードムービー」に登場する移動手段は「自動車」「バイク」「鉄道」ですが、本作は珍しく「自転車」での旅を描いた作品。

「なにが悲しくて自転車で旅しなくちゃいけないのか」という人もいると思いますが、著者は自転車の旅が好きです。

高校生の頃、地元の千葉から東京まで往復約80キロを走破したり。また、東京の街を自転車で走っていると、1本の道路を挟んだだけで、街並みが大きく変わるのに驚いたり。 自動車や地下鉄を含めた電車による移動ではこうした経験は得難く、ゆっくりとした速度で移動する自転車だからこそ気づけることでしょう。

自分の彼氏を奪った女にトントンが似ていたこともあり、なかなか彼女に素直に接することができなかった藍子ですが、明るい性格のトントンと接することで、だんだんと心の傷がいえていきます。言葉のわからない2人の掛け合いもおもしろく、なんだかこちらの心も温かくなります。

映画における台湾の情景は非常に美しく、自転車による旅もおもしそうだ、と思わされてくれる作品。

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