あらすじ
「いつになったら人生に満足するのだろう」。7年連れ添った夫と別れたのち、年下の俳優と付き合ったもののすれ違いの末別れたリズは、「本当の自分を見つける」ために、1年かけて、イタリア・インドそしてインドネシアのバリへ訪れるのだった。
ロケ地のひとつ。バリ島
観光地として名高いインドネシア・バリ島。サーファーに人気の「クタ・ビーチ」やキンタマーニ山、伝統的なバリ舞踊、などなどさまざまな観光資源を抱えています。
本作「食べて 祈って 恋をして」では、芸術の村として名高い「ウブド」を主なロケ地として使用。また、約200匹の猿が生息している「モンキーフォレスト」やライススライス(棚田)が映画内で使用されています。
バリの呪術師 バリアン
主人公リズは、自分探しの旅に出る前に、実は一度バリに訪れています。その際に現地の呪術師に「もう一度バリに戻ってくる」ことを予言されます。
実際のバリ島でも、霊的な力で人を占ったり、体の不調を直したりする人も多いそう。こうした呪術師を「バリアン(Balian)」と呼ぶそうです。
「バリアンツアー」も催行するツアー会社もあるそうなので、興味があるかたはトライしてみても面白いかもしれません。
旅する理由 人生にいつ満足するのか
ジャーナリストとしての仕事も順調。家もあるし、夫も性格が悪いわけではない。
それでも、主人公はこう自分に問いかけてしまいます。「いつ人生に満足できるのか」、と。
どんな人でも、この主人公のように「このままでいいのか。」「どうすれば満足するのか。」と自身に問いかけたことはあると思います。
この映画は、こうした「問い」に果たして意味があるのか、といった疑問を呈しています。
「何かをしなければ、満足できない。旅行なんて時間の無駄でしょ。」
こんな価値観にとらわれがちな人に対して、旅の楽しさを示してくれる映画になるでしょう。