あらすじ
真面目な眼科医であるトムは、旅好きな息子とそりがあわなかったが、一人息子がのピレネー山脈で死亡したこと知り、一人フランスへ。
息子の遺品であるバックパックを受け取ったトムは、仕事を休み、息子が辿る予定であった巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」を、息子の遺灰を持ちながら歩くことを決意するのだった。
カミーノ・デ・サンティアゴ
本作の題材として扱われる「カミーノ・デ・サンティアゴ」は、実際に存在する巡礼路。
カミーノとはスペイン語で「道」、サンティアゴとはスペインにあるキリスト教の聖地のひとつである「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」のこと。
その巡礼路は、ポルトガル発、スペイン発、フランス発のものとさまざまあるそうですが、本作の主人公が通るフランスから出発して、スペイン北部を通る道は世界遺産にも登録されている有名な道。
巡礼路の「追体験」ができるのも、本作の魅力のひとつといえるでしょう。
旅宿「アルゲンテ」
巡礼路、といっても、キリスト教の信徒以外にも、さまざまな人がこの巡礼に参加しているといわれています。
そんな旅人たちが宿泊するのは、ホテルではなく、アルゲルテ、と呼ばれる宿。
巡礼者を対象とした宿で、自治体や教会が運営しており、1泊およそ10-20ユーロだそう。
もちろん、宿の設備も「それなり」のもので、一つの部屋に2段ベッドが複数ある、相部屋を前提とした「ドミトリー形式」が多いそう。
旅の目的地も順路も一緒であれば、こうした旅人たちと仲良くならないほうがおかしいのでしょうか、本作でも、旅の途中から、グルメなオランダ人、ヘビースモカーのカナダ人、雑誌ライターのアイルランド人がパーティとなって目的地まで向かいます。
バル巡り
スペインでは、軽食喫茶とバーが融合した「バル」文化で有名。
さて、本作で知ったのですが、バルでのおつまみは「ピンチョス」や「タパス」というそう。
ちなみに、おつまみといっても「タパス」と「ピンチョス」で意味合いが少し異なるそうで。
この作品では「タパスは大皿で1枚」「ピンチョスは小皿で数枚で、きれいな飾りつけ」と説明されています。
てゆうか、私も旅行したことのあるスペイン・バルセロナで、その辺はわからず、バルの飲み歩きをやってましたね。
きちんと知っておけばよかった。
また、スペインではワインが有名。主人公たちは旅の途中でワインを結構飲みます。
本作では登場しませんでしたが、巡礼路の途中ではワインが出てくる蛇口があるとかないとか。
風光明媚な風景
巡礼路では、草原に単なる一本道が延々と続くのどかな風景もある一方で、巡礼路上の道では中世より続くいかにもヨーロッパ的な街もあります。
そうした街で最も有名なのは「パンプローナ」でしょう。この街では、毎年7月に「牛追い祭り」が開催されます。石畳のの上を勢いよく走る牛に人が追いかけらる危険極まりないお祭りです。
そのほか、トムがバックパックを盗まれてしまう「ブロゴス」には、世界遺産にも登録された「ブルゴス大聖堂」がありますし、
また、巡礼路中で主人公たちが奮発して宿泊したのは、かつては修道院として活用されていた「パラドール・デ・レオン」なども有名らしいです。
感想
息子の遺灰を運ぶ、という話だったので、鑑賞する前は、かなり重めの話なのかな、と思ってたけれど、意外にコメディたっちの部分もあったので一安心、というのが率直な感想。
部屋が一緒になった人が起きる音で目が覚めるのは旅人あるある?な描写が少なくなく、一緒に旅に出ているような気分になれる映画でした。