アジア最後の秘境とも呼ばれる「ミャンマー」。その中でも最大の都市がヤンゴンです。
東南アジアは、それまでタイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピンなどなどメジャーな国は既に訪れていたのですが、ミャンマーは未踏。
日本人の観光ビザ免除が2020年9月に切れるかもしれない、というニュースもあったので、コロナが席巻する直前の2020年2月下旬にミャンマーを訪れました。
シェエダゴンパゴダ
ヤンゴン最大の見どころは、シェエダゴンパゴダ。
「シェエ」は「黄金」、「パゴダ」は「仏塔」という意味。
その名の通り、非常にきらびやかな仏塔です。
高さ100メートルにおよぶストゥーバを中心として、60あまりの廟や仏塔が立ち並びます。
写真をみると、男女問わず、スカートのようなものを履いているのがわかります。これは「ロンジー」と呼ばれる民族衣装。お寺のみならず、日常的に活用されている服です。
また、ミャンマーのパゴダは土足厳禁。シェエダゴンパゴダも例外ではありません。
ダウンタウン
私が宿泊したホテルはヤンゴンの「ダウンタウン」と呼ばれる地域にありました。
街にはさまざまな露店が立ち並び、東南アジアらしさを感じさせますが、よくよく見てみるとミャンマーらしさを感じさせるところも。
たとえば、女性が顔に塗っている白い塗料。この白いペイントは「タナカ」と呼ばれる化粧品。原料は「タナカ」と呼ばれる柑橘系の木の1種であり、いわゆる天然化粧品のひとつになるようです。
また、写真から、ダウンタウンには、さまざまな宗教や民族の人たちが住んでいる場所であることも窺えます。
例えば、果物を見ている男性は、どこかの民族衣装と思われる帽子をかぶっていたり。 全身を覆った服を来ている女性?は、イスラム教徒でしょうか。
このほか、中華風の建物も。
写真にはありませんが、ヒンドゥー教寺院やシナゴーク(ユダヤ教の会堂)があったり。
コロニアル様式の建物
イギリスの植民地であったミャンマー。ヤンゴン市内にはコロニアル様式の建物があり、有名な建物のひとつはヤンゴン市庁舎でしょう。
かつてフランス統治下にあったベトナムのコロニアル様式の建物とは、雰囲気が少し違います。強いていえば、上海の外灘にある建物群により近い気もします。
市庁舎以外にも、ミャンマーには植民地時代のさまざまな建物があるようですが、開発の波に飲み込まれ取り壊されるものもあるようです。
そのような中、というわけで、次のような団体が遺産の保護活動も行っているよう。
https://www.yangonheritagetrust.org/home
ポージョー・アウンサンマーケットとジャンクションシティ
こちらは、英国統治時代に開業したヤンゴン最大のマーケット「ポージョー・アウンサンマーケット」。
ヤンゴン最先端の商業施設である「ジャンクションシティ」。ポージョー・アウンサンマーケットとはうってかわって、世界的に有名な様々なお店が入っています。
ジャンクションシティ(かその近くにあった商業施設の)ゲームセンター内の写真。たぶん、日本からの輸入品。
ミャンマーの食べ物
米が主食であるミャンマー料理は日本人の舌に合うのと、インドに近いので意外にカレーが普及しています。
ただ、日本のいわゆる「カレーライス」とは全く違います。
また、麺料理も普及しています。こちらはホテルでの朝食。写真の「麺」はミャンマー名物のモヒンガー(だと思われる)。
ミャンマー滞在中で最もおいしかったのは、ミャンマーの「シャン族」が生み出した「シャン料理」。
日本人にあう、ミャンマー料理の中でもとくに日本人の舌にあうと思います。
まとめ
気温も高く、街に活気があるところがタイやベトナムといったほかの東南アジアの街を連想させます。
一方、上記には書きませんでしたが、タイやベトナムと比較すると、そこまで人が「ぐいぐい」来ません。
10年以上前、タイ(アユタヤ)、ベトナム(ホーチミン)に行ったとき、道を歩いてるだけで、けっこうタクシーの運ちゃんに話しかけられましたからね。一見して旅行者としてわかるし、また、日本人はお金を持っていると思われているのでしょう。
ミャンマーはそれと比較すると押しがずっと弱いです。
また、2011年に民主化が始まったミャンマーは、それを機に海外からの投資が急増しました。それに伴い経済も急激に発展していきましたが、タイやベトナムと比較するとまだまだずっと遅れているように感じました。高層ビルもそこまで多くないし。
東南アジアの国々と似ているようで、微妙に少し異なるミャンマー。タイやベトナム、といったメジャーどころではない国に行ってみたい人にとってはおすすめの国かもしれません。