失恋した女子が、バーの店員と次の恋に進みそうになりながらも、自分探しの旅に出て1年かけて戻ってくる話
あらすじ
舞台はニューヨーク。恋人に振られたエリザベスは、真相を探るべく、彼が通っていたカフェへ出入りするようになる。
そこで、カフェのオーナー・ジェレミーから、元彼が別の女性と一緒にいることを聞き、ショックを受ける一方、
徐々にジェレミーと親しくもなっていた。
しかしながら、気持ちの整理をつけたいエリザベスは、突然ニューヨークを去り、バーやカジノの働きながら、現地の人の
さまざまな生き方に触れることで、自分自身を見つめ直していくのだった。
ロケ地
主人公が訪れるのはネバタ州のメンフィス、ラスベガス、そして、ニューヨーク。
残念ながらそれぞれの土地の観光名所はほとんど出てきません。風景はあまり楽しめない映画です。主人公たちの人間模様や彼らの働くカフェやバーといった様子は、大変美しく描かれますので、そこは必見(あるいは好き嫌いがわかれるかも)
失恋をきっかけの旅って本当にあるの?
失恋をきっかけとして旅に出る。それも一人で。実際にそんな人はいるのでしょうか。
気になったのでざっと調べたところ、大手旅行会社JTBのアンケート結果を発見しました。
こちらの結果によれば、そもそもひとり旅をする人自体が少ないです。(30代女性で一人旅経験があるのは約14%)。「どんなときに一人旅をしてみたいか」といった質問に対して、失恋を理由に挙げた人は全体のたったの6%。「失恋×一人旅」は現実にはほとんどいないと考えられます。
感想
ストーリーが大きく展開するわけではないので、人によってはかなり退屈な作品かも。この映画のジャケットのような「映像」の美しさがポイントになるので、おしゃれな雰囲気が好きな人にはよいかもしれないな、と思いました。ちなみに監督は中国・香港出身のウォンカーウェイ。代表作として花様年華があるので、本作が好きな人にはオススメできるかも。